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こんにちは!「KRS・828製作工房」ブログ更新担当の中西です。
さて今回は
828のつぶやき~変遷~
目次
日本における移動販売の原点は、戦後の屋台文化にあります。
ラーメンや焼き鳥などを屋台で販売する姿は、多くの人々の生活に根付いていました。
その後、自転車や軽トラックを改造してアイスクリームやパンを販売する「移動販売車」が登場。
ここから、現在のキッチンカー製作業の基礎が形づくられていきました。
高度経済成長とともに、人々の生活スタイルが多様化。住宅地や公園、観光地などで、軽トラックを改造した移動販売車が広く使われるようになりました。
この時期の特徴は:
簡易的な改造(冷蔵庫や簡単な調理台を設置)
ソフトクリーム、焼き芋、たこ焼きなど定番商品の販売
許可制度の整備が進み、安全性・衛生管理の意識が高まった
この頃から「キッチンカーを製作する専門業者」が現れ始め、業界が成長していきます。
バブル崩壊後、コストを抑えた起業手段としてキッチンカーが注目されました。
また、フェスや地域イベントの拡大により、移動販売の需要が急増。
メニューの多様化(ピザ、クレープ、カレー、各国料理)
デザイン性の向上(外装ラッピング、POPデザイン)
調理設備の高度化(ガス設備、シンク、排水設備など保健所対応仕様)
この時代のキッチンカー製作業は「ただ作る」から「魅せる・売れる設計」へと進化しました。
SNSやフードカルチャーの発展とともに、キッチンカーは「流行を発信する場」として定着。
企業イベントやオフィス街ランチ出店など、常設店舗に近い役割を担うようになりました。
製作業にも次のような変化が見られます:
オーダーメイド設計:オーナーのコンセプトに合わせたオリジナル車両
衛生基準の厳格化:保健所基準を満たすための水回り・換気設備
効率的な動線設計:狭い車内でもスムーズに調理できる配置
キッチンカー製作業は「起業支援」としての役割を強め、開業サポートやメンテナンス事業も拡大しました。
コロナ禍により外食産業が打撃を受ける中、密を避けた「移動型飲食」としてキッチンカーが再注目されました。
製作業界もさらに進化しています。
多機能化:コーヒースタンド、クラフトビール、スイーツなど専門性を持たせた車両
DX導入:キャッシュレス決済対応、デジタルサイネージ設置
エコ志向:電気自動車ベースのキッチンカー、ソーラーパネル搭載
デザインブランディング:インスタ映えを意識した内装・外装
単なる「食を提供する車」ではなく、ブランド発信・地域活性化の拠点 へと進化しています。
今後のキッチンカー製作業は、次の方向に進化していくと考えられます。
モジュール化・シェアリング:車両を共同利用し、複数事業者がローテーションで使う
グローバル展開:日本のキッチンカーデザインを海外に輸出
スマート化:AIによる売上予測、IoT管理で効率的な運営を支援
地域連携:災害時の炊き出しや地域イベント支援など社会的機能の強化
キッチンカー製作業は、
屋台文化からの発展
移動販売車の普及
イベント需要による多様化
ビジネスとしての本格化
DX・エコ対応の現代化
という流れで進化してきました。
今では「飲食業の新しいスタートアップ支援」や「地域・社会をつなぐ存在」として大きな役割を担っています。
これからもキッチンカー製作業は、食文化とライフスタイルの変化に合わせて進化し続けるでしょう🚚🍴🌍