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日別アーカイブ: 2025年6月19日

828のつぶやき~3D図面~

こんにちは!「KRS・828製作工房」ブログ更新担当の中西です。

 

さて今回は

828のつぶやき~3D図面~

 

キッチンカー市場が年々活性化する中で、その製作工程にも革新の波が訪れています。とりわけ注目を集めているのが「3D図面」の活用。見た目やサイズ感、機能配置を立体的に表現することで、施主・製作者・行政のすべてにとってメリットがあるとして、多くの現場に導入されつつあります。


1. 3D図面が必要とされる背景

■ カスタム性の高さ

キッチンカーは、一台一台の用途・業種・地域要件によって設計が大きく異なります。2D図面では細部が分かりづらく、完成後にイメージと違ったというトラブルも発生していました。

■ 多業種との連携が必要

車体・厨房機器・配線・排水・換気など、複数の分野が関わるため、共有できる視覚情報が求められています。


2. 3D図面によって実現できること

✅ レイアウトの視認性向上

  • 作業スペース、導線、収納場所などを立体的に確認

  • 調理スタッフの動線をシミュレーションして無駄な動きを最小化

✅ キッチン機器の配置調整

  • オーブン・シンク・冷蔵庫などのサイズや接触範囲を精密に配置

  • 排気・排水ラインの取り回しも衝突や干渉を事前に確認可能

✅ 外装・開口部のデザイン提案

  • 看板や窓の位置、外装パネルの質感も可視化

  • お客様の導線(注文・受取・会計)のバランス検討にも有効


3. 製作・施工現場でのメリット

  • 職人同士の作業確認がスムーズ

  • 溶接・カット・配管など、工程順や位置関係を明確化

  • 部品・資材の発注ミスを削減し、工期短縮・コスト削減につながる


4. 行政手続きとの連携も可能に

保健所の営業許可や車検取得など、法規対応のための寸法確認にも3D図面が活躍。

  • シンクの数・大きさ、手洗い器の設置位置などを立体図で説明可能

  • 行政担当者とのやり取りがスムーズになり、許可取得もスピーディに


5. 今後の展望

■ AR/VRとの融合

完成前のキッチンカー内部をバーチャル空間で体験する技術も登場。発注者との完成イメージ共有が一層リアルになります。

■ クラウド共有で即時修正

オンライン上で3Dデータを共有・修正することで、遠方の顧客との共同作業も可能になります。


キッチンカー製作における3D図面は、単なる「見やすさ」ではなく、**企画・設計・施工・法対応までを一貫してつなぐ“設計言語”**になりつつあります。自由度の高いビジネスであるからこそ、立体的な思考と設計で、使いやすく魅力的な車両が生まれていくのです。